FIAT 500e ICONを拝借

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

人気のないBEVネタですが、今回もBEVネタになります。

発売から2年弱ですっかり珍車の部類に属してしまったBEV ABARTH500e。

今回はFIAT500eを長期でお借りする機会を得て、ABARTH500eとの比較です。

両車、真横からのショットは秀悦なデザインでずっと見ていても飽きない。

拝借したのはFIAT 500e ICON。これから当分の間、このFIAT 500e ICONをお借りすることとなりまして、じっくりと比較する良い機会を与えていただきました。

FIAT500eも珍車の部類かもしれませんが、同じBEV同士で似てるけど、その味付けはしっかりと異なります。

まず第一印象としてFIAT 500e ICONは電費が良いこと。しかもその良さはABARTH500eと比較すると感覚的に約1.5倍以上、2倍は大げさかもしれないけど体感的にはその位違います。

例えば40キロ程度の高速道路主体で走るとABARTH500eは約20数パーセント電気を消費します。(エアコンON)。それがFIAT500eだと約15%程度で走れる。両車両を100パーセントの充電して比較するとFIAT500eは266キロ走れますが、ABARTH500eは220キロ。この差はデカい。これが高速道路ではなく一般道であれば、その差はもっと開きます。

その違いは速さ。こうしてFIAT500eと比べるとABARTH500eは断トツ速い。速い分だけ電気は消耗する訳で、これが航続距離の違いになります。

乗り味はABARTH500eの方が足回りも硬いし、タイヤサイズも異なるのが反映されて、どっしりと地面に吸い付く様なフィール。FIAT500eは全般的に操作性も軽くなっており、重い電池を床面に配するBEV同士ですが、安定性はABARTH500eに軍配が上がります。FIAT500eは乗っていて、ぴょこぴょこ感があるんですよね。

回生ブレーキはABARTH500eが上。ワンペダルでカーブを曲がるときは、ABARTH500eの方が効きが良くて安心して突っ込めます。

ボディサイドにはクロームが配されてFIAT500eはラグジュアリー感に溢れています。女性が乗ると間違いなく映えると思います。

洒落オツなインテリア。

7月4日よりお借りしているFIAT500eとの比較。走りを求めなければFIAT500eの方が総合的にバランスよく、BEV本来の良さと最先端のテクノロジーを楽しみながらオシャレにのるならFIAT500e一択かと。

じっくり乗り比べると、その差が良くわかるし、ABARTH500eは速さの代償として電費を犠牲にした結果、総合的に尖り過ぎてる。

こうして比較するとABARTH500eは車両価格も異常に高いし、リセールは最悪。ABARTH500e scorpionissimaって良いこと無しと評価されてもやむを得ない気もしますが、電費を気にせず速さを求めるならABARTH500eはロケット並みの加速を味わえます。プリウスミサイルって称されるプリウスも目じゃない。

という訳で今回は冷静かつ自虐的にABARTH500eとFIAT500eを比較してみました。

こうしてみると、BEVは一般的な試乗では良さも悪さも全くわからないままで終わってしまうし、じっくりと乗り比べるのは必須。BEVは季節も気温にも左右されますし、充電ステーションも相性の問題があります。

もし試乗で出来ることなら、自ら充電も経験して、BEVとしてトータルで判断しないといけない点がネックとなります。

#unlimitedpartssales