ALFA ROMEO JUNIOR 試乗記

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、ご紹介したALFA ROMEO JUNIOR。各ディーラーさんに配車され始めていますが、7月半ばに予定されている展示会を待たずして、今まで待ちわびたファンは、一目見ようとその実車を見学に来ているようです。

平日にも関わらず、ALFA ROMEO JUNIORを見ようと活況の中で、今回、自分はALFA ROMEO JUNIORの試乗車にナンバーが付いて一番最初に試乗の機会を得ました。たぶん、一般人では日本で一番最初に試乗したのではないかな。

ディーラーさんによって試乗車の用意がある店と無い店があるので、事前に確認が必要になります。

今回試乗の機会を与えていただいたのはアルファロメオ岐阜さん。日頃、弊社のパーツ。中でもアバルト・フィアット用のカーボンボンネットをたくさんご注文いただいているディーラー様です。

アルファロメオ岐阜さんには試乗車が二台、展示車が一台で計三台が配車されました。他の店舗では試乗車の用意が未だないところの方が多い感じ。

さて、試乗車で選んだのはIBRIDA。ELETTRICAの試乗車も用意されていましたが、BEVが良いことは分かっているのでIBRIDA(ハイブリッド)をチョイス。個人的にはELETTRICA一択ですが、同じものばかり乗っていたのでは新しい発見はありませんので。

アルファロメオ岐阜さんのご厚意で届いたばかりのド新車で小一時間たっぷりと試乗させていただきました。以下はド素人の感想になりますので、ご参考程度にしてください。

走り出して感じたのは普段では絶対乗らないハイブリッドの乗り味はBEVには及ばないものの、エンジンとモーターの切り替え感が希薄であり、モーターで走っているのか、エンジンで走っているのが、わからないくらいでした。ありがちなエンジンに切り替わるタイミングも細心の注意をしていてもわからなかった。

良かったのはABARTH500eには無いパドルがあること。ハイブリッドなのでBEVの回生システムと比べると回生度合いは少ないのですが、あるのと無いのとでは楽しさも便利さも雲泥の差。

乗り心地は決して硬くなく、路面にある段差を超えるときのショックは突き上げ感がない仕上げ。

BEVの低重心感がないのでどっしり感としなやかさは希薄ですが、このコンパクトJUNIORのキャラからすれば軽快さがあって◎です。

アバルト(ガソリン車)とは全く正反対の乗り心地です。

BEVと比較すると低重心感はありません。

排気音もしないし、BEVとは異質だけどそれと比較しても負けず劣らずで静かに走ります。

動力性能については真っ新な新車なのでアクセルに鞭を打つようなことはしなかったので分かりませんが、発進時や上り坂でトルクが足りない感も無くて、極普通に走ってくれました。

1200CCの3気筒+モーターの動力性能は昔からアルファロメオに慣れ親しんだオーナーさんからすればアルファ伝統のV6、走っていて刺さるエンジンフィールを求めると物足りないのかもなとは思います。

自分のイメージにあるアルファロメオと比較すると、ポーランド製のこれがアルファロメオなのか?とは思いますが、いまやグローバルな共通されるプラットフォームで動力も同じなので、ブランド製を強調する術はエクステリアとインテリアデザイン位しか無いのは仕方ありません。

今回は約一時間程度とたっぷり試乗させていただいて、総合的に感じたのは【全部が普通】の車。

刺激的な観点から比べれば、アバルト(ガソリン・EBV)で感じられる刺激には遠く及びません。

このALFA ROMEO JUNIORはインポーターが公言していますが、ライバルはLBX。

価格戦略もLBXを完全に意識して設定されています。ALFA ROMEO の伝統と歴史からしてライバル・ターゲットがLBXって随分と成り下がった感がありますが。。。

先日のステランティス車全般が従来の高飛車価格戦略を翻して各車一斉に値下げを断行しましたが、これに倣ってALFA ROMEO JUNIORも、その価格設定と低金利で売るぞと気合が籠った戦略が思いっきり感じ取れます。

既に各ディーラーにはお客様の来店率が上がって商談商談と久々に活気が出てきました。

全国限定200台のJUNIOR IBRIDA SPECIALEについては、各ディーラー40店舗への割当制。1ディーラー平均5台であり、配車される色もまちまちで決まってません。

JUNIOR IBRIDA SPECIALEについては多分この6月中に200台のほとんどが売約済みになるはずです。

個人的な感想としては、このJUNIORでコスパが良いのはPREMIUM。

SPECIALEの特別装備(ELETTRICAのエクステリア、サンルーフ、サベルトのアルカンタラシートとアルカンタラの内装)に魅力を感じなければPREMIUMがお勧め。自分がプライベートで買うならPREMIUMです。事実、仲の良いハイシニアのご夫婦やジュリエッタに乗る若いご夫婦はALFA ROMEO JUNIORでSPECIALEの装備は要らない、PREMIUMで検討されておられ、おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ)流石だなと思った次第です。

ALFA ROMEO JUNIORは至って普通なのでPREMIUMで十分。サベルトのアルカンタラシートはアバルトに欲しいくらいであり、SUVの車高でこのバケットシートは乗降性に難あり。ALFA ROMEO JUNIORからすれば、ごくごく普通のキャラクターからして、最も要らない装備になります。サンルーフが欲しいなら、時期の遅れはしますが過去の事例からして絶対サンルーフエディションは出ますので、それまで待てばよいかと。ただし懸念するのはその時の価格と金利。今回の車両設定は現在の為替では絶対にありえない価格で、このまま今の為替で推移すれば一年後には値上げの可能性もあるし、金利だって上昇している可能性があるので、総合的に鑑みると今買っといた方が良いのかもしれません。

このALFA ROMEO JUNIORはアバルト500eのバカげた価格設定とは異なり、金利も含めて比較的値段が安く検討しやすいこと、好き嫌いははっきりしますが魅力的なデザインに惹かれた方、新生アルファの新しい購買層が対象になると思います。

どうも出だしは好調の感があるので、これを機にまた活気が戻ってくると良いなと思う次第です。

#unlimitedpartssales

#alfaromeojunior