ABARTH500e スコルピオニッシマ

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さて、もう6月で梅雨入りの季節ですが、弊社のABARTH500eが来てから18か月を迎えようとしています。

オドメーターは9,000キロ。一か月のアベレージは500キロ程度になります。

最初のうちは慣れない充電に格闘しましたが、いまでは前回のブログに記した通り、アプリで一発充電が出来て超ラクチンです。

どうやら、このABARTH500eはこのモデルで終わりそうで、極めて短命なモデルとなりそうですが、逆に愛着が沸いています。

次に控えているのはエクステリアは同じまま、中身がハイブリッド仕様?らしいのでスタイルそのものは同じらしい。

そりゃあ、これでエクステリアを全面一新したらデザインにかけたコストが完全に吹っ飛ぶわけでと考えれば現行スタイルを維持してパワートレーンを変える方が普通じゃないかと。

結局、このBEV ABARTH500e、販売としては失敗作。その要因は価格。ステランティスが補助金制度を悪用して車両価格を釣り上げたこと。最近、ステランティスJはJEEPやアルファ、600も最近軒並みインポーターが値下げしました。これを断行すると実は500e系との価格体系が釣り合わないのですが、600系も価格が高過ぎて売れないんですね。背に腹変えられなくて500e系は値下げ無で切り捨て御免ってわけです。なので、これまた余計売れない。ではなぜ500e系は値下げ無いのって?、それはインポーターの仕入れコストが高いままだから。メーカーから救いの手が差し伸べられない故に、値下げが無いのです。泣

もう一つはガソリンエンジンのモデルの延長線上に販売戦略を立てたこと。これが大きな要因ではないかと思います。

鳴り物入りのサウンドジェネレーター。こんなもの、納車された日だけONにして、翌日以降はOFFのまま。その方が遥かにABARTH500eの良さが分かります。メーカーはこれの開発時間を誇らしげに謳ってますが、その開発に費やした時間は車両コストに絶対反映されているので余計に販売価格が吊り上がっているのでしょう。

巷では極めて短時間の試乗レビューで酷評されてるけど、実際にお金を払って乗っている立場からすれば、不満もあるけど良いなと思うところもあるのです。ユーチューブではモータージャーナリストなる方がインプレやってるけど、私自身は全く信用してない。買って維持してなきゃ駄目だよねって思うわけで。

まず良いところというか、すごいなって思えるのは静粛性。モーターなら当たり前ですが、言いたいのはそこじゃなく、走行中の室内できしみ音やガタガタ音が一切しない事。ほんとに無音。BEVでプラットフォームの剛性も上がってるのですが、走行中の室内が静粛性を保っているのはインテリア全体の建付けが良いって事。各部の組み合わせや素材が吟味されており、それぞれにゆるみやガタが無いから出来ることであります。いろいろな車に乗っている方はお分かりかと思いますが、UKのレンジローバーなんてひどいもんで走ってるとあちこちでガタピシ、常に鳴ってる。四駆のRRって言われるけど、実際には相当ひどい。神経質な方は乗ってられないレベル。自動車なんて必ず経年劣化はあるので仕方ないけど、走行1万キロに近い状態で無音の室内レベルは全く新車の時と変わりないことから、その作り込みの良さが感じられます。

あとはメンテナンス系、オイル交換も不要で99.99%メンテフリー。BEVという重たい車両重量でもタイヤの消耗も少ない。

充電時間が嫌だっておっしゃる方もいらっしゃいますが、20分って仕事のメールやSNSをUPする作業で直ぐに充電は完了するし、行きつけの充電するディーラーじゃ、毎回ショウルームに招いてくれてドリンクサービスしてもらえるのでレク〇ス並みのおもてなしで文句なしって感じ。

ガソリン アバルトも良いけど、総合的に私個人的にはもう絶対ガソリンには戻れません。BMWのi3は2012年から2022年まで販売されて、いまだ愛されて乗られてることを思うと余りにも短命で販売台数が少ない。世界中で売れないんだから、世間一般に評価が低いのは正しいのでしょう。

と、なんだかんだで酷評のABARTH500eですが、街中では確実にBEVが増えているし、BEVは今後微増ながら増えていくことは間違いないのではないかなと思います。ABARTH600eは多分駄目だけど、その先の将来、電気アバルトが育って再び新しい楽しみを与えてくれる日が来ることを祈るばかりです。