いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は2023年最後のブログになります。

2023年最後の仕事というか、今年は本当にいろいろありましたが、今夏に導入したアバルト695トリビュート131ラリーの総仕上げが仕事納めとなりました。

それは・・・こちら・・・

パッと見、判りにくいかもですね。

アップでご覧いただくと、お判りでしょうか…

アバルト695 70° Anniversario（セッタンタ アニヴェルサーリオ）、アバルト 695 トリビュート 131ラリー（Tributo 131 Rally）、アバルト695 Anno del Toro（アンノデルトーロ）に搭載されている専用ボディキットのサイドスカート部のカーボンパーツを開発いたしました。

アバルト695トリビュート131ラリーを導入した理由は2つ。
⓵Sforza社のパーツを取り付けたサンプルカーの製作
②弊社オリジナルカーボンパーツの開発とパーツを製作するためでした。

なかでも一番やりたかったことは、この695限定車仕様のサイドスカートのカーボンパーツ。ノーマルボディのナロータイプはSforza社のカーボンサイドプロファイルサイドスカートが取り付けできますが、限定車であるアバルト695 70° Anniversario（セッタンタ アニヴェルサーリオ）、アバルト 695 トリビュート 131ラリー（Tributo 131 Rally）、アバルト695 Anno del Toro（アンノデルトーロ）にはそれが取り付けられません。その総台数は正規ディーラー車で320台と少数であるため、ここのパーツを開発するサプライヤーはゼロです。パーツを開発するにあたっては通常、数多くの需要見込みがなければ採算が合わないので着手しませんが、このパーツはどーしても作りたかったのです。

こちらの画像はプロトタイプになりますが、実車合わせを行ってアウトラインが確定しましたので、来年年明けにはオーダー受付開始の予定です。

上の画像はグラスファイバー製

純正のサイドスカートは両面テープと下側でネジ留め（5本）で固定されていますが、本カーボンパーツは純正のサイドスカートを取り外しての交換タイプになります。両面テープと既存のネジで固定する仕様。

多分、日本国内でここを取り外した人はほぼ皆無ではないかと。
フツーのメカさんじゃ、ここは外せませんね！
なぜってこれを取り外した後、修復できない可能性もあるのです。初めてナマコを食った人の心境がわかります。

一か八か、気合を入れて死ぬ気で思い切って外してみました。
下画像の通り、この純正サイドスカートは一体で供給されていて、元々この箇所は分割する意味がないのです。推測するに、ここは695Bipostoの名残ではないかと。

ということで、今年の大きな目標の一つであった695限定車のサイドスカートのカーボンパーツが完成いたしました。

これにより、いままで595・695のノーマルボディでしか、カーボンサイドスカートは取り付けすることが出来ませんでしたが、本パーツにより限定車オーナー様もインストールが可能です。

アバルト695限定車専用のカーボンサイドスカートの開発に着手したのは国内外でも弊社だけ。なぜ他社が開発しないかは採算が取れないからに他なりません。でもね、採算なんて考えていたら面白いものは開発できないのです。今回もカーボンドアパネル・カーボンダッシュパネルと同様、弊社の信条とする【無いものは作る】を具現化いたしました。

今回の超わがままなミッションは多大なご協力なしには絶対コンプリート出来ませんでした。関係各所の皆様には心から感謝いたします。

これで弊社のアバルト695トリビュート131ラリーのドレスアップミッションは終了。納車から4か月、2千㌔で引退し、NEW ABARTH 500e ローンチエディション“Scorpionissima” Poison Blueのカブリオレにスイッチとなりました。

このアバルト695限定車専用のカーボンサイドスカートは翌年2024年1月中にオーダーの受付を開始いたします。

今年はいろいろなことにチャレンジした一年となりましたが、2023年のブログはこれが最後となります。

本年は大変お世話になりました。

来年良い年をお迎えください。

#unlimitedpartssales