NEW ABARTH 500e 試乗

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回はいつもお世話になっているフィアット アバルト岐阜様のご厚意により、NEW ABARTH 500eを一泊二日でお借りしました。

可愛くもやんちゃらしさが込められたデザインのNEW ABARTH500e

Acid Greenのアバルトは信号待ちで痛いほどの視線を浴びます。EV車と分かっているのか定かではありませんが、サウンドジェネレーターによって、ブランドの象徴である“レコードモンツァ”のエキゾーストノートは違う意味で存在感あるある。

出だしのスタートダッシュでは簡単に他車を置き去りにします。

こちらはFIAT500eにはないNEW ABARTH500eだけの装備。

せっかくお借りしたNEW ABARTH500eなので、今回はバッテリーを気にしない走りに徹してみました。

ドライビングモードは「ツーリスモ」、「スコーピオンストリート」、「スコーピオントラック」の3種類ありますが、「ツーリスモ」ではワンペダル操作が慣れてないので信号待ちで止まる時、前車との位置があいてしまいましたが、走っているうちに慣れてしまいます。街中で適しているとされる「ツーリズモ」はパフォーマンスは136PSに抑えられますが、市街地では十分なパワー。アクセルペダルを離すと、電気モーターへのエネルギー回生が行われるので意外とストップ&ゴーが繰り返される街中で電力の消費は少な目。逆に高速道での走行はみるみる電力を消費します。電費はともかく、欲を言えば「スコーピオントラック」の時はガソリン車のようにメーター表示が赤くなると良いのに・・・って思います。

出足と中間加速はダントツEV車が有利なのはEV車全般に言えることですが、助手席側の後部座席の車体下に位置するサウンドジェネレーターが音の演出をするので加速と共に高揚感が増します。この辺はガソリン車のアバルトと似た感覚。

乗って明確に違いを感じるのはバッテリーが車体下で低重心に仕上がっているため、全速度域で安定感があります。サスもしっかりと路面の設置感があって乗り心地が良いこと。ガソリン車のように一発操作をしくじるとどこへ吹っ飛ぶかわからない恐怖感は皆無。これをアバルトらしくないと捉えれば、否定は出来ませんが、ハードなドライブで走るだけに徹すればに限ってのことであり、通常、ある程度何でも使用する車として捉えれば、NEW ABARTH500eの安定性と乗り心地は圧倒的で確かな軍配が上がります。一言で表せばイージーで楽しい!
彼女でも奥様でも、小さな子がいる家庭でも不満が出ることは無い仕上がりレベルです。

新しく装備されたクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターやトラフィックサインレコグニション&インテリジェントスピードコントロール、レーンキーピングアシストなども新鮮に感じます。

もう一つは最小回転半径。ガソリン車は5.4mに対し、NEW ABARTH500eは5.1m。
この差は大きい。従来だと切替等の際、人から見て運転がへたくそと勘違いされる程、ステアリングが切れなかったのが夢の様に改善されています。笑 実際これはガソリン車で毎回気になっていたのでうれしい改善を実感できます。

インテリアはFIAT500eと基本共通です。このインパネはグレーのスエードなどに張り替えたい。

シルトリムはドアを開けると光ります。

今回お借りしたのはカブリオレで終始全開で過ごしましたが、頭上が開いているのは気分が良くオープンエアモータリングが楽しめます。

気になったのはマネジメントとパーキングセンサーの感度。マネジメントはルーフを開けたりする際の電力消費時にインフォメーションシステムが途切れがちになったりすること。全てが電力を頼りにしているので一瞬電圧が下がるとドキッとします。パーキングセンサーは結構敏感に反応したり、走っていると何かの反応で作動すること。他にはオープニングとクロージングの電子音。野暮ったいというか不思議な音がします。

今回お借りしたNEW ABARTH500eは良くも悪くもガソリン車のきゃぴきゃぴ感は薄れましたが、実用として考えた場合はNEW ABARTH500eに軍配があります。新しく装備された安全性、乗り心地、最小回転半径などは年齢を問わず受け入れられ易いと言えます。

気になるバッテリー保証は十二分に余裕をもって設定されている8年16万㌔なので、2オーナー程度はリスクが完全に担保されています。テスラだってワンオーナーで終わらず、ユーズドカーとして販売されているのですから。。。。NEW ABARTH500eの場合はファーストオーナーであれば3年の残価設定で30%くらい。補助金もらうなら4年が必要なので残価設定25%で設定されるのが目安かと。

洗練されたNEW ABARTH500e。無理して乗ってやせ我慢を強いられるガソリン車より自然に乗れて楽しい車に仕上がっています。アバルトらしさを感じたいときにはサウンドジェネレーターをON。静かにリラックスしてドライブしたければOFFにすればNHVの観点からもリラックスしたドライビングが楽しめます。サウンドジェネレーターについてはガソリン車で育ってきた評論家のコメントを真に受けるのは少し危険だとも思います。多分、いまの20代から30代位のストリーミング世代には全く受けない評価が大半で、必要としない装備だとも言えるでしょう。

このNEW ABARTH500eは予想に反して?販売の出足も良く、ローンチエディション ScorpionissimaはPoison Blueのハッチバックとカブリオレがほぼ完売の状態。Poison Blueのカブリオレは争奪戦が繰り広げられました。
第一便の後に追って日本に届くのは翌年の3月頃で、ボディカラーは白と黒。中でも人気の高いのが黒です。

アバルトが“グリジオ・カンポヴォーロ”と完全に決別宣言したNEW ABARTH500e。乗るまで自分的にはまだまだガソリン車って思っていましたが、試乗車を返却する時にはドライブしてイージーに楽しめるNEW ABARTH500eの時代が来たと言っても過言でないまでにしっかりとブラッシュアップされていました。

ということで、弊社の現行サンプルカー131ラリーは今年の7月に導入して12月に一応コンプリートの予定。たった4ヶ月でしたが、ギャレットタービンは堪能したし、ガソリン車のパーツ市場は既に成熟しきっているのと終売モデル化するので、新しく未来のあるNEW ABARTH500eへのシフト or 他ブランド アルファロメオ等を思案中。

下のはFIAT500eベースだけど・・・。カッコいいでしょ!!!

パーツは同じなので、これでABARTH500eを仕上げたいっ!!って気も有ります。

#UnlimitedPartsSales

#abarth500e