挑戦とリスクを担って

今年も残すところ、あと僅か。

一年を振り返るとコロナが猛威を振る中、1月1日からSforzaの値上げ。

3月はデモカーにビポストパーツをインストール。

この頃はまだパーツも手に入り、輸送費もじわじわと上がっていたけど何とかなった頃。

4月、5月になると徐々にパーツの供給不安が出始め、新しいパーツはリリースされなくなり、既存のパーツは整理され始めたのです。これはウクライナ情勢の影響を受けて、各国は軍備増強に走り、自動車系へのカーボン、金属系の原料が回らなくなって製品が完全に不足し始めました。遠く離れた国の影響は完全に対岸の火事ではなくなったのです。

それでまも在庫の有るものは海外の協力で何とか手に入りましたが、輸送費は徐々に高騰して、いまではパーツ代の何倍もの輸送コストが必要です。

6月下旬、一本の電話が。695ビポストに可変スポイラーを付けたいとの要請が入りました。それを手に入れることは容易ですが、事前にお客様にはリスク(納期等)をうざい位、ご説明して、フィアット社より取寄せてお取り付け。納期が遅れることや高価なパーツが輸送途中で傷ついたり、破損してしまうのではというリスク(弊社リスク)もありますが、イタリアと入念に梱包の仕方まで打ち合わせて空輸。そして塗装から取り付けまで。一流の技術をもったスペシャリストが作業にあたります。大事なのは作業代をケチらず手間暇かけることを惜しまない事。その点を押さえれば、取り付けた時、スペシャルなドレスアップがビシッと決まるのです。

弊社は日本でオーナー様にパーツをお届けするパーツ販売業ですが、レアなパーツが主なのでいわゆる仕入が要となります。どちらかというと取り扱いアイテムは一般オーナー様向けではありません。

取り付け説明書、配線図は愚か、保証もないし、弊社にとってはやって見なければわからないというチャレンジパーツが多いので・・・。表現が悪いかもしれないけど、お客様もリスクを承知で弊社と一心同体となって成り立ってます。

こちらはLEDカーボンステアリング。保証もないし、取説もない、高価で相当リスクが高いチャレンジでしたが、サプライヤーはアバルト、アルファ系の純正サプライヤーなので、取り付けて一年経過しても全く問題なく楽しめてます。

キワモノというか、フィアット・アバルトのオーナー様になられたばかりのお客様には決してお勧め出来ませんが、10000分の1でも考えうるリスクとメンタル的なハードルを越えてしまう勇気があれば、諸行無上至福の満足が得られます。

絶対数は少ないけど、欲しい!!!こんなパーツがあるんだって知っていただくことから始まる情報発信の役割とリスクを担って、二本のお客様に喜んでいただける仕事で成り立っていると自負できる一年でした。

来年もこのチャレンジ精神をもって取り組みます。