追悼

私的な話ですが、昔、一緒に走ったスーパーセヴェン仲間が亡くなったことを知りました。

休みの日、早朝3時にル・マンのようにガレージから出し、エンジン押し掛けして出発、朝もやの中を疾走した思い出が蘇ります。

何台ものセヴェンが走っていると何だか別世界に浸っている気分

屋根もなく、ドアも無く、エアコンもなく、ラジオもなく・・・ワイパーもない。ステアリングはクイックリリース。だから、イグニッションキーなんてありません。車を離れるときはステアリングを持ち歩きます。笑

純粋に走ることを楽しむだけの車。

当然、顔から耳の中まで排ガスで真っ黒になりますが、朝日が昇る時間には帰ってくるという殆ど日の目を見ない車。

これを土日祝日1年間で約15,000㌔走りました。通常セヴェンのオドは年間2~3,000㌔平均とすると、私の記録としての走行距離、年間15,000㌔って相当な距離ですが、当時はキチガイみたいに走りました。中にはセヴェンを大事に飾っておくだけで講釈垂れる人もいましたが、そんなのは愚の骨頂とばかりに走りまくりました。

雨が降ってる日はフルフェイスを被って走り、ずぶ濡れ。周りからは冷ややかな視線を感じ、失笑されていましたが、それでも楽しい。車に乗っていて雨に降られるってこんなに気持ち良いんだと至福の境地でした。ちょい乗りして分かったこと言ってるようなインチキインプレじゃなくて、こいつは自分で所有して乗って乗って乗り込まないと理解できない車です。

当時、ワイルドセヴェンというHPも立ち上げ、毎回走行記録をUPしていたのが懐かしい。全国から応援のメールを貰っていました。

そんな時間を一緒に過ごした仲間が不治の病に倒れ、逝ってしまった。

アバルトとは全く関係ないネタですが、車好きの仲間、セヴェン仲間として心から哀悼の意を捧げます。