尖がっているから面白い

アバルト ビポストの18インチホイール等、各パーツでリメイクしたアンリミのデモカー。

つやっつやのコーティングで仕上げました。

今回、改めて感じたことは、軽さを追求するカスタムチューニングも重要だなってこと。軽さは武器です。

アバルトのドレスアップ、カスタムっていろいろありますが、過去の経験から自分が思うのは、弄ると面白くなればいいのですが、そうでない時もあります。

普段はあまり触れませんが、私個人の好みからすればアバルトらしさ(毒)をスポイルしないカスタムが好み。例えば乗り心地、それは良いに越したことないのですが、それを得る反面、面白味は薄れる気がします。

分かりやすいのは足回りの例。よく突き上げ感が弱まって乗り心地いいからと乗ってみてって言われます。私の場合、過去99.999% お断りしてますが、一回だけ乗ったことがあります。それは確かに素晴らしい仕上がりの脚でした。自信あるだけのことはあります。でもその反面、これってアバルトじゃないよねって。つまらなく感じてしまう。面と向かっては言いませんが、大人のアバルトですねって言ってキーを返します。

一般的に評価の高いパーツで高いお金を払って楽しみにしていたはずが、乗った瞬間、「あれっ???」て思ってしまうときほど悲しいことはありませんよね。

他ではインタークーラー。メーカーやブランドで良し悪しあるかも知れませんが、物理的に捉えてみれば、パイピングがスムーズになって効率よく空気が流れるって原理はわかるのですが、ドッカンターボが好きな私はつまらない。パイピングをはじめとするスムーズになった空気の流れの効果で低速トルクが出て、低い回転数からターボが効き始めるのでドッカンさが感じられなりました。速さを求めるならインタークーラーですが、自分では要らないって思う最右翼のハードパーツ。

マフラーは出口の口径がでかいと低速トルクは無くなります。だから一瞬の出足がもたつく。その代わり、回転数が上がってくれば、吹き抜け感が違う。カーーーンと突き抜けるようなエンジンを求めるなら大口径のマフラーの選択肢。

高価なパーツを使うことによって、より自分好みに仕上がればいいのですが、抽象的に良くなる・乗りやすくなる=毒を感じられなくなるってのは決して私の好みではありません。

クルマは一個一個のパーツの集合体。それらのバランスを高めながら、自分の好みに合わせて仕上げていくのは難しいし、費用も掛かるけど。。。

我田引水になってしまいますが、その点、今回のビポストパーツを使ってリメイクしたことによって軽量化されたボンネット。以前と違って車体マスを感じなくなりました。ご説明するまでもなく、ビポストは余計なものを排するという引き算で仕上げられた特別なアバルト。カーボンパーツとチタンビス、チタンロールバーなどが多用されて、走りにこだわるアバルトの想いが詰まっています。ハードパーツにもいろいろありますが、これらはアバルトらしさをより感じる期待を裏切ることのないパーツと言えると思います。

天邪鬼ですが、私は乗りにくさ、じゃじゃ馬で尖がってるアバルトらしさを大切にしたいのです。