「石油危機で変わるカーボン市場|欧州製が直面する構造的コスト問題」

最近の原油の動き、正直カーボンパーツにも普通に影響出てきます。

というのも、カーボン製品って見た目は“繊維”ですが、実際は樹脂(エポキシなど)にかなり依存しています。この樹脂がナフサ由来なので、原油が上がるとじわじわ効いてきます。

ここまではよくある話ですが、本題はここからです。

じゃあ全部同じように上がるのか?というと、そうでもありません。
特にヨーロッパ(イタリア・EU・UK)はちょっと事情が違います。

・原料はほぼ輸入頼み
・電気やガスが高い
・環境規制でさらにコストが乗る

この3つが揃ってるので、シンプルに言うと
「作るだけでコストが高くなりやすい場所」です。

つまり、同じカーボンパーツでも
アジアや中東と比べるとどうしても価格は上がる方向になります。

ここで重要なのが、じゃあ欧州製はダメなのか?という話。

結論、そんなことはないです。
ただし“売り方”がズレると一気に厳しくなります。

例えばFerrariみたいな世界観のクルマに対して、
・フィッティングが綺麗
・ラインが自然
・後付け感が出ない

こういうレベルの完成度が出せるなら、価格はそこまで問題になりません。

逆に
・どこでも作れそうな形
・違いが分かりにくい
・価格で比較される

こうなると、一気にアジア製に持っていかれます。

この構造をちゃんと理解しておかないと、
「なんで売れない?」ってなりがちです。

イタリア製カーボンは安さで勝つ商品じゃないです。

仕上がり、精度、雰囲気。
このあたりで“納得させる商品”です。製品そのものにイタリアらしさがある以上、日本的な基準だけで測るのはズレます。

実際、日本国内のイタリア車系ショップの中には、この前提を外したまま「日本製と同じ規格・精度」を求めてしまうケースも見かけますが、正直そこの感覚はズレズレです。マジかって!!!
思想も背景も違うものに、同じ物差しを当てても意味はありませんから、そういうところがあるなら他を探してください。

ここを外さなければ、むしろしっかり成立します。

逆に中途半端に価格帯だけ寄せると、一番危ないゾーンに入ります。

カーボンを扱うなら、どこで勝つか。
ここを意識するだけで結果はかなり変わります。

ここまで欧州の話をしてきましたが、日本はどうなのか。

結論から言うと、日本はちょっと特殊なポジションです。

まず、日本はカーボンファイバーそのものの技術力は世界トップクラスです。材料レベルではむしろ強い側にいます。ただし、問題はそこではありません。

原料は輸入依存、さらに円安の影響もあり、コスト面ではじわじわ効いてくる構造です。つまり「強い部分はあるけど、価格面では楽ではない」という立ち位置です。究極的にもっとはっきり言えば原料供給が滞って作れなくなる。=廃業です。

ヨーロッパほど極端に不利ではないですが、アジアの低コスト帯とも違う。ちょうど中間にいるイメージです。

なので日本製カーボンは、
・品質や精度で選ばれる商品は強い
・価格で比較されると厳しくなる

この二極化が起きやすいです。

結果として、日本も欧州と同じく「価格ではなく価値で売る側」に入ります。ただし原料の供給が停まれなければの話。欧州ほどブランドで押し切るというよりは、品質や信頼性で納得させるタイプです。

この違いを理解しておくと、仕入れや商品構成の組み方がかなり変わってきます。

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